歯医者さんは「行く場所」ではなく「通う場所」 〜健康な歯を保つための新習慣〜
「歯が痛くなったら歯医者に行く」
そう考えている方は、まだまだ多いかもしれません。けれど、現代の歯科医療は「治す」から「守る」時代へと変わってきています。
今回は、歯医者さんに定期的に通う意味、そしてなぜ予防がこれほどまでに大切なのかを、わかりやすくお伝えします。
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◆虫歯は“静かに進む病気”
虫歯や歯周病は、最初はほとんど症状がありません。痛みもなく、違和感もなく、じわじわと進行します。自覚症状が出る頃には、かなり進んでいることも。
たとえば、小さな虫歯は、削らずに様子を見るだけで済むこともあります。でも放置して穴が深くなれば、神経を取ったり、かぶせ物を入れたり、大掛かりな治療が必要になるのです。
「痛くないから大丈夫」は、歯にとってはとても危険なサインなのです。
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◆通うだけで、80歳で20本の歯を残せる?
日本には「8020(ハチマルニイマル)運動」という言葉があります。これは、「80歳で20本の歯を保とう」という国の目標です。
20本あれば、入れ歯に頼らず、ほぼ自分の歯で食べることができます。しかし、現実には80歳で20本以上歯がある人は、定期的に歯科に通っている人が大多数。逆に、痛いときだけ通う人は歯の本数が少ない傾向があります。
つまり、歯を守る鍵は「どれだけまめに通っているか」なのです。
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◆3ヶ月に1回、何をしているの?
歯医者さんの定期検診では、こんなことをしています。
• 虫歯や歯周病のチェック
• 歯ぐきの検査(歯周ポケットの深さなど)
• 歯石や着色の除去(スケーリング)
• フッ素塗布やクリーニング
• 日常のお手入れのアドバイス
自分では落としきれない汚れを取り除き、歯ぐきの状態を保つことは、歯周病予防に非常に有効です。
とくに歯周病は、40代以降で一気に増える「国民病」。しかも、進行すると歯を支える骨を溶かしてしまいます。こうなると、最悪の場合、歯を抜くしかなくなります。
だからこそ、「早めのチェック」と「継続的なケア」が重要なのです。
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◆「いい歯医者さん」の見つけ方
初めて通う歯医者さん、どんな基準で選べばいいのでしょう?
こんなポイントをチェックしてみてください。
• 説明がわかりやすいか
治療内容や方針を丁寧に話してくれる先生は信頼できます。
• 予防にも力を入れているか
定期検診やクリーニングの提案があるかどうかを見てみましょう。
• スタッフの対応が親切か
受付や衛生士さんの対応も通いやすさの重要な要素です。
• 清潔で明るい雰囲気か
院内の清掃や感染対策が行き届いているかも大切です。
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◆まとめ:歯は、一生のパートナー
私たちは、毎日必ず「食べる」ことで命をつないでいます。そして、その食事を支えてくれているのが「歯」です。
失ってからその大切さに気づく前に、いまから歯を守る習慣をはじめませんか?
「歯医者は痛くなったときに行く場所」から、
「歯を守るために通う場所」へ。
そんな意識の変化が、未来の自分の笑顔と健康を支えてくれます。
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