60代以降のメンテナンス ― 健康寿命を支えるお口のケア
八王子市八王子駅の歯医者・歯科・インプラント
デンタルオフィス心です。
60代以降は、定年や子育ての一区切りを迎え、自分の健康と向き合う時間が増えてくる時期です。人生100年時代といわれる今、「いかに長く元気に過ごせるか」が大きなテーマとなります。その中で、お口の健康は 食べる・話す・笑う といった生活の質に直結し、まさに「健康寿命」を支える基盤となります。今回は、60代以降の方が意識したいメンテナンスのポイントを解説します。
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1. 歯を失う最大の原因「歯周病」への継続ケア
60代になると、歯を失う原因の多くは歯周病によるものです。中等度〜重度の歯周病を抱える方も少なくありません。進行すれば歯の揺れや噛みにくさ、さらには全身の健康にも悪影響を及ぼします。
歯周病は慢性的に進む病気のため、定期的な歯科でのメンテナンスを一生涯続けること が重要です。数か月ごとのクリーニングで歯石や細菌を除去し、歯周ポケットの状態を管理することで、歯の寿命を延ばすことができます。
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2. 入れ歯・インプラントのメンテナンス
この年代では、部分入れ歯や総入れ歯、あるいはインプラントを使用されている方も増えます。
• 入れ歯:清掃不足は口臭や口内炎の原因となり、カンジダ菌の繁殖を招きます。夜間は外して休ませ、専用の洗浄剤で清潔を保つことが大切です。
• インプラント:天然歯のように見えても、周囲の歯ぐきは歯周病に似た「インプラント周囲炎」を起こすことがあります。専用の器具を使った定期メンテナンスが欠かせません。
いずれも「入れたら終わり」ではなく、一生涯を通したメンテナンス が必要です。
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3. ドライマウスへの対応
加齢や薬の副作用により、唾液量が減少し「ドライマウス(口腔乾燥)」に悩む方が増えます。口が渇くと虫歯や歯周病のリスクが高まり、入れ歯の安定も悪くなります。
対策としては、
• こまめな水分補給
• 唾液腺マッサージ
• キシリトール入りガムやタブレットで唾液分泌を促す
• 必要に応じて保湿ジェルの使用
などがあります。口腔のうるおいを保つことは、食べる・話すといった日常動作を快適にする大切なポイントです。
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4. 全身疾患と口腔の関係
60代以降では、高血圧、糖尿病、心疾患といった慢性疾患を抱える方が増えてきます。これらは歯周病と密接に関わっており、歯科メンテナンスを怠ると全身の病状が悪化することもあります。
また、誤嚥性肺炎は高齢者の死亡原因の上位に挙げられています。お口の中を清潔に保つことは、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。口腔ケアは全身の健康を守る医療行為 であることを、この年代こそ強く意識していただきたいところです。
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5. 食べる力を維持する「オーラルフレイル」対策
近年注目されているのが「オーラルフレイル」という概念です。噛む力や舌の動きが少しずつ低下し、やがて全身の虚弱(フレイル)につながると考えられています。
• よく噛む習慣を持つ
• 発音練習や口の体操(あいうべ体操など)を続ける
• 歯科で義歯の調整や噛み合わせのチェックを受ける
これらの習慣は、食べる力・話す力を守り、社会とのつながりを維持するために役立ちます。
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6. 笑顔と生活の質を支えるメンテナンス
60代以降は、若い頃以上に「笑顔の力」が人間関係や生活の質に影響します。歯が揃っていると、自然と笑顔に自信が持てます。逆に歯を失ったまま放置すると、見た目の印象だけでなく、会話や食事の楽しみまで失われてしまいます。
定期的な歯科メンテナンスを続けることは、単に健康を守るだけでなく、「人と笑い合える人生」を支える大切な習慣なのです。
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まとめ
60代以降は、お口の健康がそのまま 健康寿命と生活の質 に直結します。
この年代で特に重要なのは、
• 歯周病ケアを継続すること
• 入れ歯やインプラントの定期メンテナンス
• ドライマウスへの対応
• 全身疾患や誤嚥性肺炎を見据えた口腔ケア
• オーラルフレイル予防で「食べる力・話す力」を維持
です。
「歯医者は治療のために行く場所」から「健康を守るために通い続ける場所」へ。60代からの歯科メンテナンスは、これまで以上に価値ある投資といえるでしょう。
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