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その「ギリギリ」「グッ」とした癖、放っておいて大丈夫? 〜歯ぎしり・ 食いしばりがもたらす意外な悪影響〜

八王子市八王子駅の歯医者・歯科・インプラント

デンタルオフィス心です。



「朝起きると、あごが疲れている」「ふと気づくと、無意識に奥歯を噛みしめている」
そんな経験、ありませんか?

それは「歯ぎしり」や「食いしばり」かもしれません。

■ 歯ぎしり・食いしばりとは?

歯ぎしりは、主に睡眠中に上下の歯をギリギリとこすり合わせる癖のことをいいます。一方、食いしばりは、日中に強く歯を噛みしめるクセで、自分では気づかないうちに行っている人が多いのが特徴です。

■ 原因は?

はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
   •    ストレスや緊張
   •    噛み合わせの異常
   •    姿勢の悪さ(猫背やスマホ首など)
   •    睡眠の質の低下
   •    スポーツ時などの集中状態

■ 放っておくと、どうなるの?

「寝てるときに歯ぎしりしても、別に痛くないし…」
と思うかもしれませんが、放っておくとさまざまなトラブルの原因になります。

【歯や口への影響】
   •    歯がすり減る・割れる・ヒビが入る
   •    詰め物や被せ物が取れやすくなる
   •    歯ぐきが下がる
   •    歯周病の悪化
   •    顎関節症(あごの痛み、カクカク音)

【全身への影響】
   •    慢性的な肩こり・首こり
   •    頭痛・耳鳴り
   •    睡眠の質の低下
   •    顔の筋肉のこわばりや輪郭の変化(エラ張り)

■ 自分でできるチェックポイント

以下のような症状がある人は、歯ぎしりや食いしばりの可能性が高いかもしれません。
   •    朝起きたとき、あごやこめかみが痛い
   •    歯が平らにすり減っている
   •    頬の内側に白い線(咬合線)がある
   •    舌の側面に歯型がついている
   •    無意識に奥歯を噛みしめていることがある

心当たりがあれば、一度歯科医院で相談してみましょう。

■ 対策と治療法

1. マウスピース(ナイトガード)
就寝時に装着することで歯を守り、顎への負担を軽減します。歯科医院で自分の歯に合ったものを作れます。

2. ストレスマネジメント
趣味の時間を作ったり、リラックスできる環境を整えることも大切です。

3. 噛みしめ癖への意識づけ
日中、ふとした時に「上下の歯を離す」ことを意識するだけでも予防につながります。付箋やスマホの通知で「力を抜こう!」とリマインドする人も。

4. 姿勢の改善
猫背やうつむき姿勢は噛みしめやすくなるので、姿勢を整えることで予防効果があります。

■ 最後に

歯ぎしりや食いしばりは「クセ」だからと軽く見られがちですが、放置すると大切な歯やあご、全身に悪影響を及ぼすリスクがあります。

毎日の「ちょっとした意識」と「定期的な歯科のチェック」で、あなたの歯と健康を守りましょう。